新華社によると(2016年6月19日付)、深センドローン協会・会長は、「中国のコンシューマー向けドローン産業は、急速に発展しており一部のメーカーは世界のドローン市場をリードしている。」と発言したと報道されました。2015年度の輸出額は2014年度比の7倍強、日本円換算で約450億円になったと深セン税関が発表しました。
中国ではドローンは、航空写真や映画製作で活用されています。また建設・不動産サービスのためにもドローンは使われており、不動産のプロモーション、建設現場、地図作製、地形のモデル化等への需要も大きく、コストも安く、信頼性も高いこと、広範囲・高高度の測量も可能であるとのことでさらなる活用の拡がりが見込まれているそうであります。石油・ガス資源については、中国国内のみならずアフリカ(ナイジェリア)にまでドローンを使って、調査・管理をおこない資源確保にのりだしています。
農業の分野でもドローンは活用され、ドローンメーカーのDJIは農薬散布用のドローンを発表しました。中国では70社以上の企業が、農産物市場にドローン技術を使って参入しているとのことです。中国は農業の発展計画を通して、農業分野におけるドローン市場のイノベーションを奨励しています。
中国におけるドローン市場は、現在はニッチといえるかもしれませんが、官民ともの意欲的な動きをみると、今後中国経済の土台となるかもしれません。
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